石原裕次郎の酒量
剛毅果断、の男であった。日本酒一升五合を平気で飲んだ。酒のうまさを知ったのは幼稚園児の時である。きっかけは、歯痛だった。父親が爪楊枝の先に脱脂綿を巻きつけ、これにウイスキーをしみこませると、虫歯の穴に押し込みくわえさせた。それで酒の味を覚えた。歯が痛い、痛いと訴えては、父親にねだった。この父親が高校時代に急死、ショックで、荒れだした。新宿でやくざ者五、六人を叩きのめし、留置場入り。喧嘩はよくやったが、負けたことがない。喧嘩のコツは、体力とテクニック、と語っている。裕次郎には、これもスポーツの一種だった。
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