バナナの原種は M. acuminata と M. balbisiana である。今日ではこの2種は食用とはされないが、栽培種のバナナは M. acuminata (A) および M. balbisiana (B) どちらかの遺伝子型を保有する倍数体であり、これによって分類される。
遺伝子型 AAA を持ち、広く栽培されている品種には、キャベンディッシュ 種とグロスミッチェル種がある。どちらもデザート用に栽培されており、キャベンディッシュ種は世界で生産されるバナナのほぼ半数を占める。かつてはグロスミッチェル種もさかんに栽培されていたが、20世紀中頃に世界的に蔓延したパナマ病によって大打撃を受け、現在では全生産量の1割ほどに留まっている。ウガンダやタンザニアでは、ハイランド と呼ばれる料理用の品種が栽培されている。
遺伝子型 AAB をもつ品種はプランテーンと呼ばれ、バナナとは異なる果物に分類される場合もある。主に料理用とされる。世界生産量の2割弱を占める。
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日本国内でも南九州・沖縄県を中心にバナナが栽培されている。沖縄県や鹿児島県奄美諸島では、普通のものよりはるかに短くて小さいシマバナナという品種もよく見かける。味は酸味がやや強い。皮が薄くて傷みやすい。
遺伝子組み換えによってバナナの新しい品種を作成する試みも行われている。バナナは不妊性であるため、改変した遺伝子が外界に広がって遺伝子汚染をひき起こす可能性は低く、遺伝子組み換え作物に適していると言われる。
バナナは熱帯域を中心に世界の広い範囲で栽培されている。FAOの統計によると、20世紀末の時点で全世界での年間生産量は約 1 億トン、栽培面積は900万ヘクタールに達する。主な生産国はインド・ブラジル・台湾・エクアドル・フィリピン・インドネシア・コスタリカ・メキシコなどで、多くが大規模なプランテーションで栽培されている。